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くるみの談話室 3127号(2026/07/27)
夜泣きカフェ、利用無料

会長 松田くるみ
 私には3人の子どもがいます。一番下の子が社会人になった時、「子育てが終わったぁ~」と長年背負っていた荷物を下ろしたような解放感に包まれました。

 でも、それもほんの束の間。子どもたちが結婚して孫が次々に生まれると、SOSが届く度に私はサポートに飛んでいくようになりました。

 先月は、北海道清水町にいる息子の家に1週間ほど滞在しました。そこには2歳の男の子がいます。

 ある日、ふらっと立ち寄った芽室(めむろ)駅前のカフェで、1枚のチラシが目に飛び込んできました。「夜泣きで眠れないママが安心できる居場所」

 「何これ?」と思い、読んでいくと、こういうことでした。毎週日曜日の夜9時から翌日の朝6時まで、お母さんと赤ちゃんにそのカフェを無料で開放していて、お母さん同士おしゃべりしてもいいし、子ども同士遊ばせてもいいし、泊まってもいいのです。

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 子育てを経験した人は誰でも、夜中、泣き止まない赤ちゃんを抱えて途方に暮れたことがあると思います。それが毎日続くと母親も心をすり減らしてしまいます。そのカフェのオーナーもそうでした。

 昼間経営しているカフェを、夜開放しようと思ったきっかけは、漫画『よなきごや』(電書バト)でした。

 漫画の主人公は若いママさん。子どもが生まれて生活が一変します。夜泣きする子どもの声が、仕事で疲れて休んでいる旦那さんを起こしてはいけないと、外に連れ出し、行く当てもなく歩いていると、「よなきごや」という看板を見つけます。ドアを開けるとそこは暖かい部屋で、おむつもミルクも揃っています。先輩ママもいて、眠らない我が子を遊ばせていました。

 この「よなきごや」を頼りに、夜な夜な集まってくるお母さんたちの物語でした。この漫画を読んだオーナー夫婦は、「これなら私たちにもできる」と思って始めたのだそうです。

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 私は早速、日曜日の夜、孫を連れてお邪魔しました。数人の親子連れがいました。そこへ生後1か月半の赤ちゃんを連れたお母さんが入ってきました。するとみんなが、「抱っこさせて」と交互に抱っこしました。うちの孫も、赤ちゃんに優しく接していました。田舎町なので、みんな同じ産婦人科で生まれた子どもたち。だからお母さん同士、すぐに仲良くなり、笑い声が部屋に響いていました。そこにベビーマッサージをするボランティアの方がやってきました。

 夜泣きカフェのオープン資金はクラウドファンディングで集めたそうです。私がお邪魔した時は始めて8か月ほど経った頃でした。こんな場所が全国に広がってほしいなぁと思いました。  
 
(会長・松田くるみ)


〇かねもと 著 『よなきごや』(電書バト/電子書籍のみ)

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