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くるみの談話室 2550号(2014/04/21)
息子の台湾旅行記

本紙代表 松田くるみ
 この春、高校3年生になった息子は、㈱クロフネカンパニーの中村文昭さんと博多の歴女こと白駒妃登美さんが主催する「日本再発見・台湾感謝ツアー」に参加するため、4月5日、1人宮崎を発ちました。7日に現地集合だったので。

 ネットで適当に予約したホテルは、集合場所のある台北(タイペイ)市ではなく、基隆(キールン)市という地方のホテルでした。そのことが出発2日前にわかって、私は心配していました。以下は息子のレポートです。

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 空港に到着して、基隆市行きのバスを探すのが大変でした。話し掛けるのが怖かったので、目的地を書いたメモを握り締め、自力でバス乗り場を見つけようとしましたが、どうしてもわからず、仕方なく、歩いていた人に片言の英語で話し掛けました。しかし、その人も知らない感じでした。「外した~」と思い、その場を去ろうとしたら、呼び止められ、その人は他の通行人に聞きまくり、場所を把握すると、バス乗り場まで連れて行ってくれました。何とかバスに乗ることができ、基隆市に到着できました。

 地図を見るとホテルまでそんなに遠くないと思ったので歩いて行くことにしました。その結果、道に迷い、途方に暮れてしまいました。夜も10時を過ぎていました。

 近くにいた若い男性に道を尋ねました。この男性が今回台湾で初めてできた友だちのジャスティンです。彼もそのホテルを知らないらしく、近くの店の店員に聞きましたが、その店員もわからず、携帯を使って、いろんな人に聞いてくれました。

 その時、あることに気づきました。それは、日本人と台湾人の違いです。日本人の場合、道を尋ねられ、その場所がわからないと、「すみません。わかりません」と言って立ち去ると思います。しかし、台湾の人は自分がわからなかったら、一緒に探してくれるのです。

 結局、ジャスティンはホテルを探し出し、チェックインをしてくれ、部屋まで連れて行ってくれました。これでお別れと思ったら、「お腹空いてない?」と言って、たくさんの屋台が並んでいる所に連れて行ってくれ、初対面の僕にご馳走してくれました。感動で胸がいっぱいでした。

 2日目、台北市に移動し、学生デモを見に行きました。日本では報道されていませんが、台湾では中国と結んだ貿易協定に反対する学生たちが大規模なデモを行っています。驚いたのは、彼らのデモは暴力的ではなく、しかも出たゴミをちゃんと分別していたことです。その光景に感動した僕は応援したくなり、一緒にデモに参加しました。そして、日本から持ってきた大量のブラックサンダー(チョコ菓子)を配りました。今台湾ではブラックサンダーが大ブームで、とても喜ばれました。その光景を見ていた男性が感動してくれて僕を食事に招待してくれました。(続く) 
    
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 息子は3日目に無事台湾ツアーと合流し、日本から来た熱い大人たちと2日間過ごしたそうです。報告を聞いて、彼が一人立ちする日が近くなってきたことを感じました。
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