くるみの談話室 2413号(2011/05/23)
プロの気合い
本紙代表 松田くるみ
春から夏にかけて、虫に刺されたり、漆でかぶれたりしてお肌のトラブルに悩まされるので、毎年のように皮膚科に出掛けます。ひと月程前、顔がかゆくなって受診したところ、「〇〇のお茶の石鹸使っていない?」と聞かれました。「使ってませんが、なぜですか?」と聞いたところ、「アレルギーでトラブルが出ているのよ」とのお話でした。
その石鹸のことはテレビのCMや新聞の折込チラシで知っていました。「いつか使ってみたいなぁ」と思っていた洗顔石鹸です。
そのときはそんなに気に留めていなかったのですが、先週末、また顔がかゆくて受診したところ、その日の朝のニュースで「〇〇石鹸でお肌のトラブル。被害件数が全国で67件。自主回収」と流れていました。そのことを先生に話したら、「うちで8件、見つけました」と。
「全国で67件で、この病院で8件なんてすごいですね!」と話したら、「気合いなのよ、気合い!私は見つけようと思って見つけているの」
まだあまり知られていない頃に、8件も報告したものですから、東京あたりの専門家からは宮崎の風土病のように思われていたそうです。
確かに、全国の皮膚科の先生方が気合いを入れて診れば、その石鹸が原因でアレルギーを起している患者がもっと見つかるかもしれません。なにせ発売個数全国一位ですから。
◎ ◎
原因は小麦由来の物質だそうです。トラブルがあった石鹸に限らず小麦由来成分配合の石鹸は数限りなくあって、見せてもらった商品名はA4の用紙に何枚も書かれてありました。
泡立ちをよくするためにグルテンなどを入れているそうです。グルテンは小麦に入っている粘りの成分で、以前から食品の中に入っています。ただそれを洗顔のために使うと人によってはアレルギーに繋がるというのです。それも一時的なアレルギーではなく、継続したアレルギーの可能性があるようなので、今は調査中だとか。
私も以前、全身がかゆくなるアレルギーに悩まされたことがありました。結局原因は分からなかったのですが、調味料にこだわっていったらいつの間にか治ってしまいました。
石鹸に関して言えば、「今はいろんなものが入っているからね。一番安心なのは昔からある石鹸なのよ」と先生は話されていました。それにしても石鹸の中の小麦由来の物質にアレルギーの原因を見つけ出すなんて、すごいなぁと思いました。やっぱりプロの気合いですね。
(本紙代表・松田くるみ)
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2413号