くるみの談話室 2399号(2011/02/07)
新燃岳火山の陣中見舞い
編集部 松田くるみ
新燃岳の噴火が報道されるようになり、「大丈夫ですか?」「どうなっていますか?」と県外の読者さんから連絡が来ます。最初に噴火した日の午前3時頃、家の中のガラス戸までがガタガタと振動し、地震だと思って飛び起きました。ところが、床は揺れていないので不気味に感じました。翌日、それが噴火による空気の振動(空振)だと知りました。
あれから何度か「ドカン」だったり、「ドカンドカン」だったりと、50㌔ほど離れた宮崎市まで爆音が届くこともあります。
◎ ◎
先日ようやく時間をみつけて陣中見舞いに出かけました。霧島連山の麓にある都城市などは、街全体が砂場のようになっていたそうで、市民の清掃の努力もあって幹線道路や店の駐車場などは大方取り除かれていました。
友達の矢野正美さんはバラ農家。当初ハウスは降灰で、中が真っ暗になったそうです。早く光を入れてあげないといけないので、南面だけ取り除いたときの写真を見せてもらいました。取り除いた屋根は明るく、半分は真っ暗でした。ハウスに降り積もった灰は1週間かけてようやく取り除くことができたそうです。
新燃岳にさらに近い都城・西岳地区にいる野間登志子さんを訪ねました。彼女は地区の役員として、住民の避難誘導の担当をしています。かなり高齢化している地区なので、もし避難勧告が出たら、誰がどこに避難するかなど細かく把握していました。
ちなみに、野間さんはガソリンスタンドを経営しているのですが、ここは洗車を無料でやってあげていました。
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いつ収まるか分からない状況の中、心配なのは、長引くことと大きな噴火が起きること。心配事をあげたらきりがありませんが、降灰があった当初は、道のセンターラインが分からないくらいだったそうです。
しかし、助っ人がありました。鹿児島市です。桜島の降灰をいつも受けているため灰対策はお手の物です。道路の灰をブラシで集めていく清掃車が職員共々やってきました。だから幹線道路の灰はほとんど取り除かれていたのですね。
都城市の隣の高原町では、島原市から灰を入れる袋が約3万袋送られてきました。通常の袋では破けてしまうのです。
火山被災地はいろんな教訓を持っているので、そういうところから応援があることは本当にありがたいものです。
また高原町ではいち早く義援金の窓口ができていました。
【口座番号】01770-5-464
【口座名】高原町新燃岳噴火被害義援金 です。どうぞよろしくお願いいたします。
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