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くるみの談話室 2562号(2014/07/21)
パルピテーション

本紙代表 松田くるみ
 NHKの朝ドラ『花子とアン』の中で、英語の達者な花子は、時々、「パルピテーション」という言葉を使っています。

 これは医療用語で「動悸」という意味なのですが、明治時代の花子は「恋のときめき」という意味で使っています。

 「将来はパルピテーションを感じる人と結婚したい」とか、「今私の心はパルピテーションの嵐です」とか。

 そして先週、ついにパルピテーションを感じる男性と結婚しました。

◎          ◎


 ところで、最近、私の周りでも結婚が続いています。

 我が家の次女も秋に結婚します。先日、正式な招待状が届きました。学生時代に出会った彼との遠距離恋愛を実らせたのです。福岡と鹿児島でしたから、月に一度高速バスを使って4時間の移動。彼が就職して横浜に行ってからは高速バス・飛行機・電車で6時間。

 招待状には「会えないときほど相手を想い合って、寂しい時ほど将来の話をして・・・」と綴られていました。

 遠距離恋愛はパルピテーションが持続していないと実りませんね。

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 それから、私の知り合いも50代でもうすぐ再婚します。彼女には仲良しのボーイフレンドがいて、彼との結婚話もあったので、「相手は彼?」と聞いたら、「違う」と言うので、びっくりしました。朝ドラ風に言うと、その彼はやっぱり友達で、パルピテーションを感じることはなかったそうです。

 それで今年の春、意を決して結婚相談所に登録しました。登録費3万円。2年間は何人でも紹介してもらえて、成婚したら15万円支払うシステムです。

 紹介された男性に最初に会った時、「なぜ前の奥さんと別れたのですか?」と尋ねると、「浪費家だった」とか「○○だった」と、5人目までは皆さん、相手に非があるような話をされるので、反省していない人は嫌だなぁと感じたそうです。

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 また、紹介してもらう相手の年齢も60代以上の方が多いこともあって、話が「いずれは自分の介護もよろしく」みたいな流れになってしまうようです。

 もちろん、苦楽を共にしてきた伴侶の介護なら、難なく受け入れられますが、最初から「介護を前提に結婚を」という話になると、パルピテーションが感じられませんよね。

 そして、彼女の話をじっくり聞いてくれて、時には言いにくいこともはっきり言ってくれた6人目の男性に彼女はときめき、出会ってわずか2か月足らずで結婚を決意しました。

 お互いに再婚ということで、結婚式は2人だけで海外で挙げる予定だそうです。

 恋する彼女の話を聞いて、私も一緒にワクワクしました。お邪魔でもお祝いに駆け付けたいと思ってしまいました。
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