くるみの談話室 2573号(2014/10/13)
心の筋トレ
本紙代表 松田くるみ
10月5日、リッツ・カールトンホテルの前日本支社長、高野登さんの講演会を企画していましたが、台風18号の接近に伴い、やむなく中止を決めました。楽しみにしていた皆様には深くお詫び申し上げます。実は、その前日、宮崎市内にある医療法人の研修会で高野さんの講演会を聴き、「明日はよろしくお願いいたします」とお伝えしました。
そして弊社のHPに、「来れる方は気をつけてお越しください。少人数でも行います。来れない方はチケットの払い戻しをいたします」と告知しました。
その後、ラジオの台風情報で「最大瞬間風速70メートル」と聞いて恐ろしくなりました。台風が北上するときは勢力が衰えるのですが、今回の台風は全く衰えなかったのです。それから本気で中止を考えました。
夜9時頃、スタッフに出社してもらい、中止の旨を伝え、全員で参加予定者約200人に電話やメールでお知らせしました。終わったのが夜11時でした。
夜中の事務所にスタッフが揃っているのも不思議な気持ちがしましたが、不思議と一体感がありました。
翌朝、高野さんは40分ほど事務所に立ち寄ってくださり、スタッフに話をしてくれました。これがなによりの慰めでした。
◎ ◎
サービスやホスピタリティというのは、研修を受けて、すぐに実行できるように思えますが、スポーツ同様、筋トレが必要なのだそうです。それは地道な「心の筋トレ」です。
あるとき、高野さんはホテルのスタッフに「明日からお母さんの作るごはんを褒めるように!」と指示しました。
スタッフの方々は、翌朝からとりあえず「美味しい」とか言うのですが、毎日のことなので、だんだん「今日は何を褒めようか」と考えるようになります。つまり、観察力が少しずつ鍛えられていくのです。
また男性スタッフには、週明けの女性スタッフの髪を観察して褒めるようにと、これも業務命令として指示しました。女性は週末に美容室に行くことが多いですから。
このようにして家族への関心が高まり、次にスタッフへの関心が高まり、その上でお客様に接すると、お客様が何を望んでいるのか、何を喜ばれるのかを自ら考えられるようになるそうです。これが「心の筋トレ」の成果です。
◎ ◎
今回台風で中止を決定することにものすごく悩みました。これが私にとって「心の筋トレ」になったように思います。
そして、スタッフも土曜日の夜にもかかわらず出社してくれて、総出で電話を掛けたこと、これも考えてみればみやざき中央新聞の「心の筋トレ」になりました。
高野登さんの講演会は、来年3月15日(日)に延期し、同じ宮日会館で午前10時から開催致します。どうぞリベンジ講演会にまたお越しください。
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2573号