くるみの談話室 2590号(2015/02/23)
最初はすべてアイデアから
本紙代表 松田くるみ
毎年、宮崎県では「ユニバーサルデザイン アイデアコンクール」が開かれ、優秀な作品が表彰されます。私も選考委員の1人で、今年も小中学生の部と一般の部、合わせて1,939点の中から面白いアイデアが選ばれました。
ユニバーサルデザインとは、「高齢者や障がい者にとって障壁になっているものをなくす」というバリアフリーの考えから生まれたデザインです。
たとえば、歩道や室内の段差をなくしたり、ドアノブを「握り玉」と呼ばれる丸い形のものから「レバー式」に替えるなど、バリアフリーはかなり社会に溶け込んできました。
そんなバリアフリーが発展して、結果的に、障がいのあるなしに関係なく、すべての人にとって使いやすいデザインとなったものが、ユニバーサルデザインです。
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今年の小学生部門で大賞を受賞したのは、歩行者が横断歩道に立つと横断歩道が光り出す「のぼると光る横断歩道」(田口陽楓(たぐち・はるか)さん・小4)。これだと車から歩行者がはっきり認識できます。
それから、雨が降ると教えてくれる「うたうせんたくばさみ」(柏田怜紗(かしわだ・りさ)さん・小2)。
失くしそうなものに貼っておけば、場所を教えてくれる「場所教えシール」(黒木丞さん・小6)。これは私も欲しいです。
中学生の部門では、「体温ライト」(上園あや乃さん・中1)というのがありました。体温で発電し発光するライトです。これが災害時にあれば便利ですね。実際に作れるのかという課題はありますが、発想が面白いので大賞に選ばれました。
優秀賞には、本の端にめくりやすい細工がされている「すぐぺーら」(蜂谷朋生(はちや・ともき)さん・中1)が受賞しました。辞書などの普段よく使うものに施してほしいと思いました。
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私が一番感動したのは一般の部の「かべ電」です。これは都城コアカレッジの日髙芳彦さんのアイデアです。
普通、コンセントは部屋の隅や低い位置にあり、プラグが差し込みにくいことがあります。
そこで、電源をパネル型にして壁の一部に貼り、プラグをそのパネル型電源に磁石でくっつけて通電するのです。湯沸かしポットのコードが磁石式になっていますが、それを応用したものです。携帯やスマホの充電、ノートパソコンを使用するときはこれが便利ですね。
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今、市場にあるすべての実用品は、誰かの「こんなものがあったらいいな」というアイデアから生まれたものです。
たくさんの人が同じように困っていたら、それを解決するアイデアを実用化すると、たくさんの人を幸せにします。
私は、「かべ電」を実用化してほしいと思いました。
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2590号