くるみの談話室 2614号(2015/08/24)
みやちゅうの目指すもの
本紙代表 松田くるみ
法人化して20期目の決算を終えてほっとしています。ここまで来られたのも読者の皆さまのおかげです。心から感謝申し上げます。さて、たまに「みやざき中央新聞は何を目指しているのですか?」と聞かれることがあります。
編集長は講演の中で本紙を説明するとき、「本来新聞にあるべき三つのものを捨てました」という話をしています。
その捨てた三つとは、①事件・事故などのニュース②政治・経済のニュース③「自分たちは正しい」という主張、です。
①の情報は人生に何も付与しないからというのが理由です。③の「自分は正しい」という主張は争い事の火種になるからです。問題は②です。最近、「日本中で安保法制案の問題が大きな話題になっているのに、なぜ貴紙は背を向けるのか」というようなお手紙をいただきました。それに対して、編集長が返信した手紙の内容を要約してご紹介します。
◎ ◎
「ジャーナリズムを標榜する以上、政治的な大問題から目を背けるべきではないというご意見はごもっともです。それでも、本紙は日本でただ一紙、読むとホッとする新聞でありたいのです。(中略)
今まで『こんなの新聞じゃない』とか『あんなの社説じゃない』と言われてきましたが、どんなにバカにされてもこの24年間、心がホッとする話だけをコツコツ、コツコツ発信してきました。
私は、政治や法律がいい国をつくるのではなく、国民の心が高揚していくことでしか輝かしい国の未来はやってこないと思っています。ですから目先の問題ではなく、もっと深く掘り下げたテーマで情報発信していくことにしたのです。
国民のレベルが上がればいい政治家が選ばれます。いい経営者がいい企業をつくります。いい企業がいい人材を育てます。親がもっともっと賢くなれば、いい子どもが社会に輩出されます。
その一点にこだわって、他の新聞では伝えていない情報を発信していきたいのです。(中略)
大河の一滴のようなミニコミ紙ですから、政治を動かすとか、日本経済に影響を与えるとか、大衆をひっぱるとか、そんな力はありませんが、一人ひとりの心が高揚することで、その周りにいる人が変わり、その輪が徐々に広がって、この国を支える国民が明るくなることを信じています。
そしていつか国連で各国首脳がこの新聞を持ち寄って、これからの時代を語り合うことを夢見ています…」
◎ ◎
こんな内容の手紙でした。私もこの新聞が世界中で「面白い」と言ってもらえる日を夢見ながら、今期も全国行脚して、読者の皆さまに会いに行きます。そして皆さまと共に成長できる新聞を目指してまいります。
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2614号