くるみの談話室 2657号(2016/07/25)
募金道をゆく
本紙代表 松田くるみ
5月30日号の社説に、熊本地震で被災した東海大学阿蘇キャンパスの相戸健志(あいと・けんじ)くんのことを紹介しています。彼が描いたイラストをポストカードにして販売し、お世話になった南阿蘇村に寄付しようという企画です。
編集長が、たまたま本社にあいさつに来た宮崎国際大学の相戸晴子さんと話していたとき、一緒に来た息子の健志くんの絵を見て感動したのがきっかけでした。
最初はみやちゅうの読者に協力をお願いしようと、紙面でPRしていたのですが、ネットや口コミでどんどん広がって、朝日、毎日、西日本新聞各紙に大きく取り上げられたり、相戸くんに東京FMの番組から電話取材の依頼もありました。
また相戸くんは、8月7日から東京ビッグサイトで開催される震災復興支援イベント「STAND UP SUMMIT 2016」から招待されるなど、この2か月間、反響の大きさに驚いています。
ポストカードの売上げは100万円を超えました。来月、相戸くんと編集長は寄付金を渡すため、南阿蘇村の役場に行く予定です。
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以前、(株)アイスブレイクの代表・中村信仁さんから「募金道」というものを教えてもらいました。これは、募金箱を見かけたら、いくらでも構わないので募金をするという修行です。
それ以来、私もコンビニやスーパーのレジのところで、「震災復興」や「植樹」、「カンボジアに学校を」など、募金箱を見つけると10円玉を入れています。1日に3箱あっても30円ですからそれほど負担感なくできます。
家庭では、帰宅してまずバッグから取り出した財布をテーブルの上で休ませるのですが、その際、「ひと口1円」を推奨している円ブリオ基金(注)の募金箱に小銭を入れています。
中村さんが「募金道」を始めるきっかけになったのは、10年ほど前に熊本県の南小国町在住の陶芸家・北川八郎さんの著書『繁栄の法則』を読んだことだそうです。
「繁栄の法則」とは、人の喜びのために生きることを習慣にしていくと人生の歯車が良い方向に回っていくという法則です。その秘訣は「ちょっと損をする生き方を心掛ける」だそうです。
中村さんは「ちょっと損をする生き方って何だろう?」と考え、募金をすることにしました。募金箱が目に入れば、とりあえず小銭を入れるのです。
「これを続けていたら、確かに人生が好転していった」と中村さんは言います。
◎ ◎
人に知られないように密かに良い行いをすることを「陰徳」といいます。徳積みの一つです。でも、私は良いことをしたらつい人に話してしまうので「陰徳」にならないかもしれません。
それでもいいから、あまり余計なことを考えず、これからも募金道を楽しみます。
(注)円ブリオ基金……胎児救済、胎児の環境づくりを推進する基金。
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2657号