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くるみの談話室 2665号(2016/09/26)
日本一の読書県にするために

本紙代表 松田くるみ
 「日本一の読書県を宮崎は目指しています」。そのことを8月22日号の編集長の社説で知ってから、その実現が私の夢の一つになりました。

 ちょうど今、みやちゅうの本『日本一心揺るがす新聞の社説3』の営業のために本屋さんまわりをしていて、一度訪問した本屋さんに、隔月でハガキを出しています。ハガキには転載した社説と、その社説で紹介している本の写真を載せています。もちろん「宮崎県は日本一の読書県を目指しています」と書き添えて。

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 この夏から県外に出張した時には、その町の本屋さんにごあいさつに行き、『社説3』を紹介しています。5月に発行した本なので、平積みしてくれている本屋さんはほとんどない中、六本木の東京ミッドタウン内のTSUTAYAでは「ロングセラー」と書かれたコーナーに『社説3』が私の本と一緒に陳列されていて感激し、レジにいた店員さんにお礼を言いました。

 私はいつも店長さんにごあいさつした後、「店長さんのおススメ本は何ですか?」と聞いて、その本をその店で購入するようにしています。

 その時、店長さんが不在だったので、店員さんに聞きました。その方、勝部さんのおススメの本は伊坂幸太郎著『ガソリン生活』でした。

 車同士が人間に分からない言葉でコミュニケーションを取っているというミステリー本で、あまりにも面白かったので一気に読んでしまいました。

 後日、「これは車関係のお仕事をしている人が読んだら、もっと車が愛おしくなるはず」と思えて、知り合いのディーラーさんにプレゼントしました。この時もしっかり「宮崎県は日本一の読書県を目指しています」と手紙に書き添えました。

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 東京の本屋さん回りは大抵は相手にしてもらえません。渡した名刺も資料も古紙直行になってしまいそうな雰囲気です。そういう中、「わざわざ宮崎から来られたんですか」と丁寧な扱いを受けると嬉しくなります。

 福岡に行った先週、合同庁舎内にある小さな本屋さんでのこと。その店のお客さんは庁舎の行政マンです。一般の本屋さんと違って、就業中はほとんどお客さんはいません。面白いと思ったのは、お客さんの多くは顔なじみで、中にはアマゾンで欲しい本を調べて、その店で注文してくれる人がいるというのです。

 今、アマゾンにお客を奪われている本屋さんが多い時代に、その逆の現象が起きているのは、本屋さんとお客さんがいい関係にあるからだと思いました。

 もっと本屋さんとお客さんの距離が近くなると、そういう現象がどこの本屋さんでも起きると思います。

 「日本一の読書県」を目指しながら、同時に県内の本屋さんがもっと元気になれると思うと、幸せな気持ちになります。
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