くるみの談話室 2357号(2010/03/08)
貧乏は脳の病気?
本紙代表 松田くるみ
今週号の社説に西田先生の話が紹介されていますが、私も熊本で開催された西田先生のセミナーに参加しました。社説にあるように、西田先生は脳の研究家です。脳は入れた情報を元に動きます。だから入れた情報がマイナスならマイナスの行動に繋がるし、プラスの情報ならプラスに働きます。
ツイている人が益々ツイていくのは、それが当たり前のこととして脳に記憶されていくからで、ツイていない人はツイていないことが記憶され、行動もそのようになっていくというのです。
講演の中で西田先生は「貧乏は脳の病気です」と話されました。私はこの言葉にショックを受けました。なぜなら、昨年兵庫で開催された杉井保之さんのワークを思い出したからです。お金と時間の使い方のセミナーでした。
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そのワークの中で、「キャッシュフローゲーム」(別名ラットレースゲーム)をしました。人生ゲームのようなものです。 まず職業カードを引き、将来の自分の夢(職業)を決めます。その夢の実現にはいくら必要なのかもカードに記されています。そして月給と少しの預金を元手に夢の実現を目指してスタートします。
順番にルーレットを回して、最初は内側のサークルの中で駒を進めます。給料日が来ると決まった額のお金が入ってきます。その間に結婚があったり、子どもが生まれたり、人生で起きるハプニングもあったりします。
1グループ5、6人ですが、終わってみると誰も自分の夢を実現していませんでした。みんなルーレットを回して駒を進めることに気を取られていたのです。
駒を進めるだけだったら、ラット(ねずみ)がサークルの中をくるくる回るのと同じなのです。このゲームの狙いは、如何にそのサークルから抜け出して、外側のコースに移って自分の夢を実現するか、にあります。そのためにルーレットを回して引くカードの中に「資格を取る」とか「株を売買する」というものがあったのですが、そのときは、私も含め参加者のほとんどが「生活のために生きる」という人生ゲーム(ラットレース)から抜け出すことができなかったのです。
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参加者の多くが学校の先生でした。私もそうですが、みんな「お金を儲ける」とか「投資をする」など、お金に対してマイナスイメージがあったのです。
後日、参加者の一人からいただいたハガキにこんなことが書かれていました。
「あのゲームはショックでした。公務員なので投資とか株とか無縁、むしろ否定的でした。頭の切り替えをしないといけませんね」。私も同じ気持ちです。
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2357号