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くるみの談話室 2517号(2013/08/05)
予備校の先生の話

本紙代表 松田くるみ
 先日、宮崎市内の私立高校で、北九州予備校の先生が講演されました。九州で最大級の予備校です。100クラスもあって5400人が在学とのこと。もちろん、全員志望する大学に落ちた浪人生です。

 その先生は、受験のプロとして、どういう高校生が大学受験に失敗しているのか、徹底的に調べているそうです。

 予備校ですから、大学受験に失敗してもらわないと商売になりません。そういう浪人生をこのように定義していました。

 「浪人生とは、より良い人生のために、涙を流した人」(笑)。

◎          ◎


 まず「君たちの今までの学習スタイルを○、×で分析しよう」と、五つ質問されました。

 「第1問、起床や就寝時間といった生活のパターンがいつも同じだという人は×、そうでない人は○」

 「第2問、朝ご飯をきちんと食べている人は×、食べてない人は○」

 「第3問、復習をちゃんとやっている人は×、やってない人は○」

 「第4問、テストはいつもぶっつけ本番だという人は○、そうでない人は×」

 「第5問、テストの後、やり直しをしている人は×、してない人は○」

 「この5問、全部×だった人?」と聞いたところ、数人の生徒が手を挙げました。その子たちにこう言いました、

 「あなたたちはうちのお客さんではありません」

 それからこんな話もされました。

 「私は授業の様子を見れば、成績の上位の子とビリの子はすぐ分かります。ポイントは集中力です。集中力のある子は見ればすぐ分かります。決め手は四つです」

 その四つとは、①椅子に深く腰掛けている。②背筋が伸びている。③足が揃っている。組んでいない。④両手が机の上にある。そしてこう言われました、「大学受験なんて基礎力の調査だから、授業さえちゃんと聞いていれば解ける問題ばかりなんだよ」

◎          ◎


 また、受験生には四つのタイプがあるそうです。まず、確実に合格圏内にいる「ダイヤモンド型」。次に、平日の勉強時間は学年+2時間、休日は学年+5時間勉強しているのに学力が上がらない「原石型」。この人たちはダイヤモンドになる可能性があります。

 それから、あまり勉強していないのに成績がいいのは、どこかで勉強した貯蓄がある人で、「貯蓄食いつぶし型」です。

 そして蓄えもない、勉強もしない、このタイプは「貯蓄なし型」。これを業界用語で「KY」と言うそうです。「空気読めない」ではありません。「北予備にようこそ!」という意味です(笑)。

 夜、高2の息子に「あなたは何タイプだと思う?」と聞いたら、「見たら分かるやろ」と、はぐらかされてしまいました。 

 今のままでは、より良い人生のために、涙を流す人になりそうです(+_+)。
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