くるみの談話室 2689号(2017/04/03)
今年のお盆は郡上おどり
本紙代表 松田くるみ
日本の三大盆踊りは秋田の西馬音内(にしもない)の盆踊り、徳島の阿波おどり、そして岐阜の郡上(ぐじょう)おどりだそうです。私は岐阜出身なので、小・中学生の時は郡上踊りに親しんでいました。夏の2か月間にわたり何夜も踊り続けるのですが、お盆の8月13日から16日の4日間は徹夜で踊り明かします。
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曲は、国の重要無形民俗文化財になっている10曲が次々に流れます。準備体操のような「かわさき」から「春駒」といった威勢の良いものや、ラジオ体操の整理運動にあたる「まつさか」と、一回りするようになっています。これが運動生理学的にとてもよく作られているので、夜通し踊っても疲れることがないのだそうです。
元々郡上のお殿様が、城下でばらばらに踊られていた踊りを集めて、士農工商の融和を図るために奨励したのが郡上おどり。身分によらず楽しんでいたようです。観る盆踊りが多い中、誰でも参加できて、すぐ踊れるのも特徴です。
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「春駒」という踊りの歌詞には、「親の意見となすびの花は千にひとつの無駄がない」とか、「肩をたたくは孝行息子、すねをかじるはどら息子」など、馴染みのある言葉があり、楽しめます。
それから「踊り踊って嫁の口なけりゃ一生後家でもかまやせぬ。音頭取りめが橋から落ちて橋の下でも音頭とる」という歌詞には昔から「踊り命」の人たちがいたことが窺(うかが)われます。
ある人がブログに「深夜の郡上おどりはワールドカップを観ているような一体感がある」と書いていましたが、今年もさぞかし盛り上がることでしょう。
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その岐阜県郡上市でも、「みやちゅうを読む会」が毎月開催されています。主宰者の上杉眞巳(うえすぎ・ますみ)さんに「実家に帰省した時にでも一度顔を出しますね」と話したら、「それなら郡上おどりの時期に来ませんか」と誘われました。
「そういうことなら編集長も連れて行きます」と言うと、「せっかくだから郡上市で読者会をしましょう。ちょうど徹夜踊りの最終日に読者の皆さんと一緒に」という話になりました。
というわけで今年の8月16日の夜は郡上おどりに参加して、そのまま一泊し、翌17日の午前中に編集長の講演会とランチ会という企画になりました。
宿泊先のホテルは破格のお値段だそうです。新幹線が停まる「岐阜羽島駅」にホテルの送迎バスが来てくれます。お盆休みを少し長く取って、ご一緒しませんか?
「郡上のなあぁ 八幡出ていくときはアーソンレンセ 雨も降らぬに袖しぼる アーソンレンセ♪」
想像すると今にも身体中のDNAが踊り出しそうです。
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2689号