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くるみの談話室 2378号(2010/08/16)
凡人は一点集中

本紙代表 松田くるみ
 先日久留米市で社会教育家の田中真澄先生の講演会に行ってきました。

 「凡人はコツコツ、コツコツとやるしかありません」

 私たちがみやざき中央新聞を引き継いだ草創期に、田中先生から聴いたこのお話に刺激されて、飛び込み営業をやり続けることができました。

 そのきっかけになった講演なので私には思い入れがあります。19年経って、もう一度聴いてみたいと思って久留米まで行ったのでした。

◎          ◎


 「金づちで足の裏を叩いても、それほど痛くはないけれど、針で刺すと飛び上がるほど痛いでしょ。一寸法師は小さな力しかありませんが、針一本で大きな鬼をやっつけました。凡人は一点集中です」と話されました。とても深く心に染みました。

 また武田鉄矢の「母に捧げるバラード」を紹介されました。有名なせりふです。

 「なまじ腰ば降ろして休もうなんて思ったらつまらんど。死ぬ気で働いてみろ、テツヤ。人間、働いて働いて働き抜いて、遊びたいとか休みたいとか思うたら、死ね。それが人間ぞ・・・」

 私は60歳になったらちょっとゆっくりしたいと思っていたので、衝撃を受けました。

 田中先生は「皆さん、安心してください。自営業者には労働基準法は適用されません。安心して働くことができます」と言います。

 嫌な仕事だと長時間働かされれば、過労死もありますが、好きな仕事なら長時間でも楽しく働くことができます。

 「皆さん、家に帰ったら『余生』という文字を辞書から抹消して下さい。そして『終身現役』と大きく書いて下さい」

◎          ◎


 私の母は近くの豆腐屋で75歳までパートで働いていました。「私より上手に揚げ豆腐を揚げられる人はいない」と自慢していました。

 84歳になった今は近所のお寺のご奉仕に毎日励んでいます。車に乗れない母はお寺の奥さんから温泉や花見、老人大学などに連れて行ってもらっています。昔から母は「動いてないと疲れる」と、よく言ってました。

 田中先生は、300年以上も続いている富山の薬売りの教え、「楽すれば、楽が邪魔して楽ならず。楽せぬ楽がはるか楽々」を引用されながら、「貯蓄率日本一の富山県民はよく働き、よく遊び、よく使います。働けるうちにコツコツ働きましょう。私もワイシャツが汗で濡れなくなったら講演を辞めるときです」と、エアコンの効いた会場で汗びっしょりになって話されていました。

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