くるみの談話室 2388号(2010/11/01)
言いにくいことを言う
本紙代表 松田くるみ
全国的に活躍している5人のトップコーチが鹿児島に結集して、先週末の2日間、間、「コーチングセミナー」が開催されました。その講師陣の1人、コーチ・セブンピース代表の谷口貴彦さん(東京)は、人間関係のレベルをピラミッドに表現して話されました。人間関係がうまくできていなくて、建前で付き合っている「建前レベル・偽りレベル」が一番下。「こんなことを言うと傷つくかも…」と思って言葉を選び出すと、「思いやりレベル」になります。そしてピラミッドの一番上の段階が「正直レベル」、思ったことを何でも言える関係です。
◎ ◎
たとえば、あなたは友だちや同僚に「口臭がきついよ」とか「社会の窓が開いてるよ」とか「鼻毛が出てるよ」って言えますか? 本当は教えてあげるほうがその人にとっていいと思うのですが、なかなか言えないものです。
セミナーでは2人でペアになって、「鼻毛が出てるよ」と言う訓練をしました。大切なことはこれを自然体で伝えることです。ロールプレイだと分かっていても「鼻毛が出てるよ」と言われると、鼻が気になってきます。
「もし友だちが婚活中で、スタイルもばっちり決めて出掛けようとしているとき、鼻毛が出ているのを見つけたらどうしますか? 言いにくいけどその人の為に教えてあげませんか?」と谷口コーチ。
そのときは「あなたの為を思ってあえて言いますけど…」などの枕言葉を言ってから、「鼻毛が出てるよ」と事実をそのまま伝えてあげるのがいいそうです。
会場は「鼻毛が出てるよ」の合言葉で盛り上がりました。
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ちょうどこの原稿を書いているとき、電話がありました。「そのままにしておくこともできるけど、松田さんだから言いにくいけど伝えておきますね」と言うのです。「先週届いた松田さんからの贈り物、着払いで来ました。それって失礼だし、非常識なことですよ」
私はお世話になったお礼として宮崎の物産を贈ったのですが、その言葉を聞いてびっくりしました。送料は商品代と一緒に確かに支払っていたからです。
すぐにお店に連絡し、そこから配送した日本郵便に確認をいれてもらったところ、配達した方が伝票の色を着払いの伝票と見間違えて、お金を徴収したことが分かりました。その日のうちにお金は返金され、ほっとしました。
その日の夜には、お店の方とデパートの方と日本郵便の方が揃って謝りに来られました。
手土産まで頂き、さらにコラムのネタにもなり、ありがとうございました。
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2388号