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くるみの談話室 2739号(2018/04/23)
本屋は人を育てるところ

本紙代表 松田くるみ
 編集長の新刊『仕事に 磨き をかける教科書!』(ごま書房新社)が4月1日に発売されました。ビジネス書としては初めてです。新刊本が1日200冊発刊される時代にあって、全国の主な書店に平積みで置いていただけるのは奇跡に近いことです。

 宮崎県都城市にある老舗の田中書店では、今イオンモール都城駅前店でフェアを開いてくださっていて、7月8日(日)にはイベントホールで出版記念講演会を主催してくださいます。

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 社説シリーズのNo.3が出版された頃から、私は本屋さんにごあいさつに伺うようになりました。宮崎県内はもちろん、東京の山手線沿線と福岡の地下鉄沿線の本屋さんも回りました。

 120軒ほどリストアップでき、それを見ながら数か月後に再び訪問します。すると閉店しているお店もありました。

 東京青山の書店で『本屋がなくなったら困るじゃないか』(西日本新聞社)という本を見つけたのですが、そのタイトルにもあるように、今書店を取り巻く状況は年々厳しくなっています。ネットで気軽に購入できるようになったことが一番の原因だといわれています。

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 『新文化』という、書店や出版社向けの業界紙があります。その4月12日号に、今年創刊50周年を迎える『週刊少年ジャンプ』の記事が載っていました。 

 『少年ジャンプ』は、最盛期に最大発行部数653万部を誇っていたそうです。

 ライター・永江朗さん(60)の寄稿文が印象的でした。「ものすごい数の少年ジャンプが書店に届く日、今か今かと待っている子どもたちが書店に向かう。少年ジャンプの最大の功績は子どもが書店に行く習慣を作ったことです」

 『少年ジャンプ』がお目当ての子どもたちは、やがてそれ以外の本も気になるようになります。永江さんの場合は、筒井康隆や眉村卓に夢中になっていったそうです。

 振り返ると私も同じような流れで、少女漫画を買いに行くところから書店に通い、必要に迫られて参考書を買ったりしていました。やがて森村桂の本に出会い、「どくとるマンボウ」こと北杜夫や「狐狸庵先生」こと遠藤周作へとつながっていきました。本屋さんは人を育ててくれる場所でもあったのですね。

 だからあの『本屋がなくなったら困るじゃないか』を読んで、もっと地域の本屋さんを応援したくなりました。

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 宮崎県では、県知事が掲げたビジョンの一つである「日本一の読書県を目指して」いろいろな活動をしています。

 編集長の本も本屋さんで見つけたら手に取って、家でゆっくり読んでもらえたらとても嬉しいです。

 (本紙代表/松田くるみ)
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