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くるみの談話室 2762号(2018/10/15)
遥か大昔のご先祖の話

本紙代表 松田くるみ
 先日、宮崎県日向市で「日向の國のものがたり」というイベントが3日間にわたって開催されました。初日に「ホツマ出版(株)」代表の一糸恭良(いと・やすよし)さん、通称「いときょうさん」が縄文時代の文字について話されました。今まで聞いたことのない内容でした。

 縄文時代の文字は「ヲシテ」と呼ばれ、音に意味が宿っているそうです。

 母音の「あいうえお」で説明すると、「あ」という音は宇宙の始まり、「い」は風の始まり、「う」は火の始まり、「え」は水の始まり、「お」は土の始まりだそうです。

 たとえば、「あ」という音は、宇宙からの「氣」を取り入れるように手を挙げて発すると、体に「氣」が充満していくそうです。

 いときょうさんは、「ヲシテ文字を研究することで、縄文時代の人たちの考え方が分かってくる」といいます。この研究に、いときょうさんは30年も取り組んでこられたそうです。

 ヲシテ文字で綴られている古文書を「ホツマ」といい、それを伝える歴史書を「ホツマツタヱ」といいます。

 いときょうさんの著書『やさしいホツマツタヱ』によると、「ホツマツタヱ」は昭和41年に古代史研究家の松本善之助さんによって発見されたもので、12代景行天皇の皇子・日本武尊(ヤマトタケルノミコト)の遺言によって2世紀ごろに編纂(へんさん)された歴史書だそうです。古事記や日本書紀よりはるか昔に書かれています。

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 ホツマツタヱには国の始まりや、古代の人たちの生活など、興味深い記述があります。古事記では、イザナミとイザナギの子づくりの際に間違った性交で生まれた「ヒルコ」という子どもは、「葦の舟に乗せられて流された」と記されていますが、ホツマツタヱでは、ヒルコはとても聡明な「ワカ姫」となります。ワカ姫は天照大神の実の姉です。

 ある時、稲田についた虫で稲が痛んでいるのを民が嘆いていました。天照大神が不在だったので、ワカ姫が現場に向かい、「虫祓い」をしました。その時に詠んだ和歌がこれです。

 「たねはたね/うむすきさかめ/まめすめらの/そろはもはめそ/むしもみなしむ」

 こんな意味です。「田や畑に根をはる大麦(うむぎ)、小麦(すむぎ)、大角豆(さかめ)、大豆(マメ)、ソロ葉をすべて食べてしまっては、あなたたち虫も私たち虫もみんな死んでしまいますよ」

 私たちも皆ムシ(仲間)と言って、繰り返し詠い煽いだところ、虫は西の海に飛び立っていったそうです。

 和歌はワカ姫から来ていて、この逸話は「西の海へさらり」の語源にもなっているとか。

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 いときょうさんは、「難しく考えないでください。それよりも声に出してホツマ(古文書)を読むと懐かしくなってきますよ」と話された後、ヲシテ文字で書かれた「アワのうた」を歌いました。優しい響きの歌でした。

(本紙代表/松田くるみ)
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