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くるみの談話室 2474号(2012/09/03)
幻覚&妄想大会

本紙代表 松田くるみ
 北海道浦河町の「べてるまつり」に先週、編集長の水谷と参加してきました。

 精神障害者の皆さんが楽しく暮らしている町ということを知ってから「いつか行ってみたい」と思っていました。ところが、日頃は閑散としているこの町も、べてるまつりの時期になると、町内のホテル、旅館は満杯です。そのため昨年は宿が取れず行けませんでした。今年は半年くらい前から予約したので、宿泊施設も確保出来てなんとか参加することができました。

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 旅館での朝食のとき、隣り合わせた方は、私と同じ年頃の娘を持つ名古屋から来た女性でした。毎年このお祭りに来ている常連さんです。娘さんが17歳のとき幻聴が聞こえてきてマンションの3階から飛び降りたそうです。幸い一命はとりとめましたが、このときから幻覚や幻聴に悩まされることになります。それまではごく普通の娘さんだったのに…。

 精神科の医師が、「あなたの幻聴はどんなふうにやってくるの?大波のようにザーッとやってくるの?それとも風のようにスーッとやってくるの?」と聞いたそうです。それに対して、「らせん状に頭の上から文字が降りてくる」と。その文字は「お前なんか役にたたない。死んでしまえ」と書いてあるのだそうです。

 主治医は、紙のお皿をらせん状に切って、そこに文字を書いて、彼女の頭の上に垂らし、「こんな感じですか?」と。

 そんなやりとりを何度も交わしながら、最近では症状が出てこないので、「このまま治ってしまうかも」と娘さんは逆に心配になったそうです。そうしたら同じような症状を持つ方から「大丈夫よ。そう簡単には治らないから」と言われてほっとしたのだとか。

 彼女、来春から精神科の病院で働くことが決まっているそうです。

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 社説でも紹介してますが、今年の「幻覚&妄想大会」のグランプリ受賞者は、天使のような女性でした。いつも妖精が自分の周りを飛んでいるのだそうです。スライドに映し出された彼女の部屋は、天使や妖精のグッズでいっぱいでした。

 歴代のグランプリ受賞者の話もありました。宇宙船が迎えに来ているので、2階の窓から乗り込もうとしたら、そのまま階下に落下し足を骨折。共同住宅なのに叫んでも誰も出て来ず、奇しくもクリスマスの夜、彼はほふく前進で病院まで行ったそうです。

 大会スケジュールはすべて時間通りに進みません。そのことについて隣に座っていた女性が、「これがべてるです。順調に遅れていますね」と微笑んでいました。
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