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くるみの談話室 2460号(2012/05/21)
それぞれの感じ方、捉え方

本紙代表 松田くるみ
 この新聞で、講演の中身を掲載しようと思った最初のきっかけは、20年前、フランスの観光開発協会事務局長のジャン・B・ミッシェルさんの「農村リゾート」に関する講演の取材でした。

 ミッシェルさんの話はとても夢があり、宮崎の未来に繋がるように感じました。通訳が入っていたのでその合間に必死にメモを取り、講演要旨を掲載しました。それ以来、面白かった講演は、読者さんに伝えないともったいないと思うようになり、講演要旨を掲載するようになりました。

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 ただ、私たちが面白いと感じて掲載しても、読み手の感じ方や捉え方は様々だなぁといつも思います。 

 むなかた助産院の院長、賀久はつさんの講演内容(1面1/30、2面2/6~3/5)に「あの話に救われました」というお便りをくださった読者さんもいらっしゃれば、「お産に苦い思い出があるので、責められているようで苦しかった」という読者さんもいらっしゃいました。

 宇宙飛行士・山崎直子さんの夫、山崎大地さんの記事(1面3/12、2面3/26~5/7)についても「理想の夫婦に見えますが、大変だったんですね」と大地さんのご苦労に共感された方もいらっしゃれば、「思いやりが感じられない夫婦に見えます」と、ちょっと批判的な感想もいただきました。

 「あの講師は嫌いだからやめます」と購読中止の連絡がある一方、同じ講師で、「あの人を載せてくださってありがとうございました」とお礼の連絡があったりします。また、「あの講演を主催したあの団体は問題があるのでは…」という批判的なお便りもあります。

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 ご連絡がないにしても、価値観の違いや、好き嫌いの感情が絡むと、記事の内容に不快感を感じる方もいらっしゃるかもしれません。すべての人にとって美味しい料理がないように、すべての人に心地よい話ってないのかもしれません。

 捉え方の違いということでは、以前、こんな話を聴きました。以下は落語家・三遊亭歌之介さんのお話です。産婦人科の先生が講演で「子宮頸がんは子宮の入口にできやすい」と話されました。講演後の懇親会で、その女性は先生にこう言いました。「先生は子宮の入口と話されましたけど、私はあそこを子宮の出口だと思っていました」。その女性が偉かったのは、一歩譲って、「先生、これからは子宮の出入口と言われたらいいかと思います」と助言されたという話です(笑)。男性からすれば入口でも、女性からすれば出口なんですね。

 立場が違うと、捉え方も違ってくるのは当然です。皆様も何か感じるところがありましたら、どうぞ編集部にお便りをください。
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