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くるみの談話室 2456号(2012/04/16)
親の悩みは尽きませんね

本紙代表 松田くるみ
 3年前に私がこのコラムに書いたことを覚えていた友人から、先週立て続けに相談を受けました。1人は娘さんの妊娠のこと、もう1人は息子さんの彼女の妊娠のことです。2人ともまだ学生なので、どうしたものか、という相談でした。

 私が書いたコラムとは、当時大学3年だった長女が妊娠、出産したという話です。

 ちょうど3年前の春、娘から、「ごめんなさい。妊娠した…」と、涙声の電話がありました。頭が真っ白になり、やっとのことで「あなたはどうしたいの?」という言葉が出てきました。娘は「産みたい」と言ったので、「分かった。じゃあ応援する。おめでとう」と言って電話を切りました。

 その週末、私と夫は、娘がいる鹿児島に車を走らせました。1学年上の彼は就職が決まっていること、予定日は冬休みなので授業には差し障りはないこと、必ず卒業するという話を聞きました。

 そして、相手のご両親とも相談し、結納や結婚式の日取りを決めました。けじめだけはしっかり付けようと思ったのです。

 学生だったので派手な披露宴はしませんでしたが、相手のご両親も、ご親戚も皆さん、未熟な2人の門出を祝福してくれました。

◎          ◎


 秋には、お腹の大きな状態で教育実習に行きました。実習先では先生たちから大事にしてもらいました。

 出産したのは、お正月を1週間ほど過ぎた頃でした。その3か月後、彼は卒業し、就職が決まっていた東京の会社に行ってしまいました。

 4年生になった娘は鹿児島のアパートを引き払い、宮崎の実家に帰ってきて、宮崎市内の保育園に子どもを預け、鹿児島の大学まで毎日通学しました。3人の子育てに関わった夫は、突然我が家にやってきた0歳の赤子の面倒を、嬉々として見ていました。まるで我が子のように。

 乳児は目が離せないうえ、100%わがままです。そういう子と一緒に暮らすのは大変なことですが、この上なく幸せな1年間でもありました。

◎          ◎


 もちろん、人生設計というものは順序立ててやっていくのが一番いいと思います。でも、人生って予期せぬことが起こってしまうこともあります。そういうとき、あたふたしますが、最後は可能な限り、肯定的に受け止めたいものです。

 私に相談してくれた2人の友人には、私たちが経験してきたことや、当時の思いを一生懸命語りました。まだ現在進行形ですが、いい方向に向かえばいいなぁと思います。 

 ちなみに、長女は2人目を出産するため、育児休業を取得して、2か月後、帰ってきます。また賑やかな生活が始まります。
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