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くるみの談話室 2453号(2012/03/26)
右脳を使って速読する

本紙代表 松田くるみ
 先日、「ゆめさぽーと」代表・筒井正浩さんの「速読セミナー」に参加しました。いつも読みたい本が何冊もあるのになかなか読む時間がなかったので、速読のやり方を覚えて少しでも本を読みたいと思ったのです。

 実践の前に脳のしくみを学びました。言語を司る左脳に対して、右脳はイメージの世界を描きます。情報処理能力で言えば、左脳のスピードはゆっくりで、右脳は一度に大量の情報を処理でき、しかも速い。「頑張れ!」と言うと、左脳が働き始めます。リラックス状態では右脳が働いているそうです。見える意識は左脳にあり、潜在意識は右脳にあります。

 速読をするためには、大量の情報を速く処理する必要があるので、右脳を使って本を読むのだと説明を受けました。

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 次は脳と目のウォーミングアップをして眠っている右脳を起こします。まず集中力を高めるためのトレーニング、そして目のストレッチ。これは説明すると長くなるので省略します。

 脳をリラックス状態にして、いよいよ実践です。活字を一字一字たどると「お・は・よ・う・ご・ざ・い・ま・す」ですが、通常私たちは「おはよう・ございます」、もしくは「おはようございます」と、文字を見た瞬間、分かりやすい言葉はひとまとめにして意味を捉えることをしています。本を読むときも、一行を数箇所に区切ってリズムよくたどる練習をしました。最初はゆっくりですが、だんだんそのリズムを速くしていきます。目がそのリズムに馴れなくても、とにかくそのスピードについていく練習です。

 その後、ページめくりの練習です。パラパラとめくるのですが、それが本を読むことに繋がるとは思えません。言われるまま「3秒でめくって下さい」「次は20秒でめくって下さい」。それを繰り返していると少しずつ活字が見えてきました。このときは、左脳はお手上げの状態で、右脳が全開しているのだそうです。

 実際、トレーニングの前に読んだ本を改めてトレーニング後に読み返すと、参加者のほとんどが2倍から3倍、速く読めていました。速くなると理解が浅くなると思いがちですが、そうではなくてより深く読めるのがトレーニングの効果だそうです。

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 不思議だったのは、最初1分で60行ほど読めていたのですが、トレーニング後150行ほどに増えました。「何倍になったでしょう?」と言われたとき、いつもならすぐに暗算できるのに、計算ができないのです。計算は左脳がするところなのでそのときの私の左脳はお休みしていたのだと気が付きました。とても面白いトレーニングでした。
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