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くるみの談話室 2446号(2012/02/06)
まず聴くこと

本紙代表 松田くるみ
 編集長の水谷が講演を引き受けるようになったのは、この新聞を引き継いでほどなくしてからですでした。公民館講座とかボランティア団体から声を掛けられたら、どんなテーマでも引き受けていました。貧しい時代でしたから副収入はありがたいものでした。

 先日、ある会合で小学校の先生に会い、「昔、編集長の講演を聴いたのがきっかけで新聞を読むようになったんですよ」と話されました。平成7年のことで、彼は当時大学生だったそうです。そのときのタイトルが「マスコミを斬る」だったことまで覚えておられました。表彰してあげたいくらい、奇特な先生だなぁと思いました。

 当時はまだ30代で、講演内容もそんなに洗練されていたわけではなかったと思います。私も、水谷がどんな講演をしているのかまったく興味がなく、講演を聴きに行ったこともありませんでした。

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 その後、水谷は「男性学」に興味を持ち始め、東京や大阪に勉強し行くようになりました。ちょうど男女共同参画を推進する法律ができた頃で、男性の立場から子育ての経験や夫婦問題を語る人があまりいなかったこともあり、男女共同参画関係の講演に呼ばえるようになりました。宮崎と鹿児島のほとんどの市町村を講演で回ったと思います。

 平成16年には啓発活動に功績があったということで、宮崎県男女共同参画推進功労賞を受賞しました。

 その頃、私も水谷はどんな話をしているんだろうと興味を持って聴きに行きました。初めて聴いて、「なんて面白いんだろう」とびっくりしました。

 いい講演をするためには、たくさんの講師からたくさんの講演を聴くことだそうです。「あんな話し方をすると伝わらない」「こういう間の取り方をすると飽きない」「講師のプライベートな話をちょっと入れると空気ががらっと変わる」など、水谷自身が取材先でいろんな人の話を聴いてきて、「伝わる伝え方」を学んだのだそうです。

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 一昨年に本を出してからは全国から声が掛かるようになりました。増上寺という、徳川家康ゆかりのお寺でも、100人近いお坊さんの前で講演しました。最初は「釈迦に説法だ」と尻込みしていましたが、何とかなったようでした。

 今年になってから、日本経営開発協会・関西経営管理協会の新春講演会にも呼ばれました。場所が東京帝国ホテルと聞いたときは驚きましたが、いつも通り笑いあり、涙ありの講演会となり大変喜んでいただきました。 

 でも、水谷の原点は「人の話を聴くこと」です。これが一番の喜びだそうです。
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