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くるみの談話室 2527号(2013/10/21)
仕事の中にある感動ドラマ

本紙代表 松田くるみ
 12日、大阪市中央公会堂で開催された「感動物語コンテスト2013グランプリ大会」に審査員として出席しました。

 「感動物語コンテスト(以下カンコン)」とは、企業の現場で起こった感動的なエピソードを、従業員の方々と一緒にドキュメンタリータッチで10分間の映像にして発表し、その感動をみんなで共有・共感するコンテストです。

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 全国6地区の予選を突破し、この日、全国大会が開催されたのです。優勝を飾ったのは上信越地区代表で、長野県須坂市にある株式会社酒井商會の『出会いの奇跡 祈りの奇跡』という作品でした。酒井商會は自転車販売から始まった創業103年の車屋さんです。

 どんな物語だったかと言うと、ある日、一人の男性が来店され、「燃費のいい車はないですか?」と聞いてこられました。

 スタッフは心の中でビジネスチャンスと思ったのですが、よくよく話を聞いてみると、14歳の娘さんの治療のために家と病院の片道100キロを超える道のりを頻繁に通っているというのです。

 骨髄移植を受けないといけない病気ということで医療費の負担も大きく、その上ガソリン代もかかるので、できるだけ燃費のいい車に買い替えたいと思って来店されたとのことでした。

 そんな話を聞いて、スタッフは何か自分たちにできることはないか考えました。この会社には勤務時間の1%を誰かのために祈る時間にするという方針がありました。「そうだ、みんなで千羽鶴を折ろう」という声があがりました。スタッフはもちろん、来店されるお客様にも事情を説明して折ってもらおうということになりました。その後、「手術は成功しました」という物語でした。

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 カンコン当日には娘さんのお父さんも壇上に上がられて娘さんの手紙を代読しました。

 手紙には、千羽鶴のお礼、同じ時期に手術した人が不適合で亡くなったこと、病気になったことで酒井商會さんのカンコンの作品づくりの役に立ったかもしれないということが綴られていました。

 どんな職業であっても、仕事の中にいろんな感動のドラマがあると思います。それをそのままにしていたら、会社の中だけの「良かったね」で終わってしまいます。しかしそれを記録に残せば、毎年毎年、社内の歴史が刻めます。

 また、社外に向けて紹介することで、思わぬ共感を生んで会社の評価が上がることもあるようです。

 審査員席でいろんな感動ドラマを観ながら、ふとみやざき中央新聞にいつも溢れている感動話が頭をよぎり、日常的にそのままにしてきたことを反省しました。

 私たちも来年のカンコン出場を目指して感動映像を作ってみようと思いました。なんだかワクワクしてきました。
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